損益分岐点とは、企業の運営に必要な経費を賄い、赤字にならないために必要な売上高です。
経営者の皆様、御社の損益分岐点を把握し、経営改善の手掛かりを掴みましょう!!
固定費と変動費について
企業を運営するのに必要なコストは、「固定費」と「変動費」に分けることができます。
・固定費
人件費、賃借料、減価償却費など、売上高の増減にかかわらず、毎月、固定的に発生するコストを
いいます。
・変動費
材料費や外注費など、売上高の増減に比例して発生額が変動するコストをいいます。
限界利益(貢献利益)について
企業が継続するためには、売上高から材料費や外注費などの変動費を差し引いた利益で、毎月発生する
固定費を賄う必要があります。
売上高から変動費を差し引いた利益のことを「限界利益」または「貢献利益」といいます。
損益分岐点について
企業は、一定以上の金額の売上高を確保して限界利益(貢献利益)を生み出し、固定費を賄うことが
できないと、やがて債務超過となり、企業活動を継続することができなくなります。
固定費を賄うことのできる限界利益を確保するための売上高を「損益分岐点」といいます。
・損益分岐点の求め方
固定費÷限界利益率
※限界利益率
(売上高-変動費)÷売上高
(例)売上高が5000万円、材料費や外注費など(変動費)が4000万円、工場経費(人件費を含
む)、販売費・一般管理費など(固定費)が1500万円の企業の場合
→1500万円(固定費)÷0.2(※限界利益率)=7500万円
※限界利益率
(5000万円(売上高)-4000万円(変動費))÷5000万円(売上高)=0.2
⇒この企業の場合、固定費を賄うための売上高は7500万円となり、売上高をあと2500万円
増やさないと赤字から脱出できないことが分かります。
損益分岐点売上高を改善する(下げる)ためには?
●限界利益率を上げる方法
・材料費や発送費の見直しを行い、社外へ流出するコストの削減を行う。
・価格競争力の強い製品・商品の提供により、販売価格を上げる。
●固定費を圧縮する方法
・作業方法を見直し、作業工数を削減することにより、残業代、休日出勤などの抑制を行う。
・事務用品や消耗品などの発注に無駄がないか、より安価な調達方法がないか等を確認する。
・電気料金やガス料金など、水道光熱費をより安く提供できる業者に切り替える。
原価計算の導入で、損益分岐点売上高を改善しませんか?
●変動費の削減
原価計算を行うことにより、1製品当たりの標準的な材料費の単価を把握することが可能となります。
製造ロットごとの材料費の実績単価が、標準的な材料費の単価と比較して高い場合、仕損等が発生して
いないか、調達コストが上昇していないか等の分析を行うことにより、コスト削減の手掛かりを掴むことが
できます。
●固定費の削減
製品ごとに工数管理を行い、製造工程の無理、無駄、ムラを発見することにより、工数の削減を通じて、
人件費や工場経費の発生を抑制することができます。